軽貨物車の規格サイズまとめ|寸法・積載ルールをわかりやすく解説

軽貨物車の規格サイズまとめ|寸法・積載ルールをわかりやすく解説
「軽貨物車のサイズって、結局どこまでOKなの?」と迷う方は多いのではないでしょうか。
軽トラック・軽バンには軽自動車規格(車両寸法の上限)があり、さらに積載物(荷物)の重量やはみ出しについてもルールがあります。
特に検索して調べる人が多いのは、街中などで見かける幌(ほろ)車や、架装・追加パーツで高さやはみ出しが気になる車に乗っている(または検討している)ケースです。
この記事では、軽貨物ドライバー目線で「車両サイズの規格」「積載時の注意点」「幌車(ほろ車)の考え方」「車種選びの考え方」までをまとめて解説します。
目次
軽貨物車とは?まず押さえる前提
軽貨物車とは、軽自動車規格の中で貨物用途に使われる車両を指します。
代表的な車種は、次の2つです。
- 軽トラック
- 軽バン
仕事で使用する場合は、運送の形態や契約内容によって黒ナンバー(事業用)が必要になるケースもあります。
まずは「軽自動車規格(車両のルール)」と「積載制限(荷物のルール)」が別のルールであることを押さえておきましょう。
軽貨物車の車両規格(全長・全幅・全高)
軽貨物車でよく言われる「規格サイズ」とは、軽自動車規格(車両寸法の上限)を指します。
軽自動車規格の上限(目安)
- 全長:3,400mm 以下
- 全幅:1,480mm 以下
- 全高:2,000mm 以下
- 排気量:660cc 以下
この枠の中で設計されているため、一般的な軽トラック・軽バンは規格内に収まっています。
ただし、車両自体が規格内でも、荷物の積み方次第で違反になるケースがあります。
参考:軽自動車の規格(全国軽自動車協会連合会)
https://www.zenkeijikyo.or.jp/kei/standards
幌車(ほろ車)は規格違反?「車体」か「積載物」かで考え方が変わる
ここが一番誤解されやすいポイントです。
軽トラックに幌(ほろ)を付けると、見た目の高さが2,000mmを超えて見えることがあります。
しかし、「見た目で2,000mm超=即アウト」とは限りません。ポイントは幌が「車体扱い」なのか「積載物扱い」なのかです。
幌車は大きく2パターン
- ① 車体扱い(恒久的な架装に近い)
幌骨がボルト等で恒久的に固定され、実質的に車体の一部のように扱われるケース。
→ この場合、車検証に記載される車両寸法(全高)の考え方が重要になり、構造変更などが絡む可能性があります。 - ② 積載物扱い(脱着・簡易固定に寄る)
蝶ネジ・クリップなどで取り外しやすい固定で、「荷物(積載物)」として説明できるケース。
→ この場合は軽の車体規格(全高2,000mm)ではなく、主に積載制限(積載物の大きさ/はみ出し)側で考えます。
どちらに近いか判断するチェックポイント
現場では次の観点で見られることが多いです(判断の軸として覚えておくと便利です)。
- 工具なしで外せるか(脱着の容易さ)
- ボルト等でガッチリ固定していないか(恒久性の強さ)
- 車検証の「全高」に含まれている(または含めて申告している)か
- 幌を常時装着しており、外す前提がない運用になっていないか
不安な場合の現実的な対策としては、次の順番がおすすめです。
- まず車検証の「全高」と「最大積載量」を確認する
- 幌が積載物扱いの前提なら、次章の「積載物の大きさ/はみ出し」ルールで、安全側に積む
- グレーになりそうなら、車検(整備工場)や管轄で事前に相談する(トラブルの予防)
参考:積載制限の見直し(都道府県警の解説例)
https://www.police.pref.osaka.lg.jp/kotsu/kaisei/13057.html
最大積載量の目安と注意点
軽貨物車には、積める重量(最大積載量)にも上限があります。
最大積載量は、車両総重量と車両重量などの兼ね合いから車両ごとに決まるのが基本です。
貨物軽自動車の最大積載量は車種により異なりますが、目安として350kg前後が多く、 これを1kgでも超えると過積載となり、 道路交通法違反の対象になります。
ただし、過積載かどうかの判断は必ず車検証(最大積載量の欄)で行います。
車検証に記載された最大積載量を1kgでも超えれば過積載となり、取り締まりや事故時の不利につながる可能性があります。
積みすぎが危ない理由
- 制動距離が伸び、追突リスクが上がる
- カーブでふらつきやすくなり、横転リスクが上がる
- 足回りやタイヤへの負担が増え、故障につながる
最大積載量は、車検証や車両表示で必ず確認できます。
「体感的にいけそう」は非常に危険なので、重量物が多い案件では特に注意が必要です。
積載物の「大きさ」と「はみ出し」ルール
荷物が車体からはみ出す場合は、積載物の長さ・幅・高さの制限を意識する必要があります。
ポイントは、ルールが2つあることです。
- 積載物の「大きさ」(荷物そのものの長さ・幅・高さ)
- 積載の「方法」(車体から前後左右にどれだけはみ出すか)
また、積載制限は2022年5月13日の見直しで、長さ・幅の扱いが分かりやすく整理されています。
① 積載物の「大きさ」の制限(目安)
- 長さ:車両の長さの1.2倍まで
- 幅:車両の幅の1.2倍まで
- 高さ:原則3.8m(軽四・三輪は2.5m)を基準に計算(※積載場所の高さ等によって扱いが変わるため、運用は安全側に)
② 積載の「方法」(車体からのはみ出し)の制限(目安)
- 前後:車体の前後から車両長さの0.1倍を超えてはみ出さない
- 左右:車体の左右から車両幅の0.1倍を超えてはみ出さない
この範囲を超える場合は、制限外積載許可などの手続きが必要になるケースがあります。
幌車(ほろ車)で特に事故が起きやすいパターン
- 長尺物が幌内でズレて、後方へ突き出す(後続車との接触)
- 高さオーバーで高架・看板に接触(特にルート配送で油断しやすい)
- 左右オーバーで対向車線・歩行者側にはみ出す
「ギリギリ」を狙うほど事故リスクは高くなります。
ロープ固定、ラッシングベルト、養生などを使い、安全第一の積載を心がけましょう。
参考:令和4年5月13日施行「変わります!自動車の積載制限」(都道府県警の解説例)
https://www.police.pref.osaka.lg.jp/kotsu/kaisei/13057.html
軽トラ・軽バンの荷台サイズ目安
ここでは、現場でイメージしやすいように荷室(荷台)サイズの目安を整理します。
軽トラック(荷台)の目安
- 荷台長:約190〜200cm
- 荷台幅:約140cm前後
- あおり高さ:約28〜30cm
長尺物や不定形の荷物に強く、積み降ろしがしやすいのがメリットです。
軽バン(荷室)の特徴
- 箱型で雨風に強い
- 段ボールなど定形荷物と相性が良い
- 荷物の固定がしやすく、倒れにくい
宅配やルート配送では、軽バンが使いやすいケースが多いでしょう。
車両規格・積載制限を外した場合のリスク
車両規格や積載制限を守らないと、次のようなリスクがあります。
- 取り締まりで違反になる可能性
- 事故時に「過積載・不適切な積載」と判断され不利になる
- 車両トラブルが増え、修理費がかさむ
軽貨物は毎日走る仕事だからこそ、小さな無理の積み重ねが大きなダメージにつながります。
特に幌車は「車体扱い/積載物扱い」の誤解がトラブルの種になりやすいので、判断軸(固定方法・車検証・積載制限)を押さえて運用するのが安全です。
効率よく記録して法令遵守を続ける方法(CarryNote)
サイズや積載ルールを守るには、日々の運行や作業を振り返れる状態を作ることが大切です。
ただ、手書きメモやExcel管理は、忙しい日ほど抜けやすいのが現実ですよね。
そこで、軽貨物ドライバー向けアプリCarryNote(キャリーノート)のように、日報・売上・車両管理をまとめて記録できる仕組みを使うと、法令遵守を無理なく続けやすくなります。
CarryNoteでできること
- 会話形式で日報作成が進み、記録のハードルが下がる
- 日報をもとに売上管理(請求先が複数でもOK)
- 車検などのリマインダーで期限管理がラク
- アルコールチェックや労働時間など、法令遵守の記録にも対応
幌車ユーザーほど記録の価値が高い理由は、案件ごとに積み方が変わりやすく「今日はこの積み方で安全に走れた」を残しておくと、次回の判断がラクになるからです。
CarryNoteのインストールはこちら
料金:月額800円(初月無料)
「違反しないように気をつける」だけでは続きません。
記録を仕組み化して、安全運行を積み上げていきましょう。
まとめ
軽貨物車のサイズを考える際は、まず軽自動車規格(車両寸法の上限)を押さえることが基本です。
その上で、現場では積載重量・はみ出しに加えて、幌車の場合は「車体扱い」か「積載物扱い」かがトラブル回避の重要ポイントになります。
- 軽自動車規格の上限:全長3,400mm/全幅1,480mm/全高2,000mm
- 最大積載量は車両ごとに確認(車検証の最大積載量が基準)
- 積載物の「大きさ」は長さ・幅とも1.2倍までが目安
- 「はみ出し(積載方法)」は前後0.1倍/左右0.1倍が目安
- 幌車は固定方法・車検証・積載制限の3点で安全側に判断
- 記録を仕組み化すると法令遵守が続けやすい
案件の荷物に合わせて軽トラ・軽バンを選び、無理のない積載で安全に走りましょう。