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軽貨物のトラブル対策は日報が鍵|証拠になる残し方

解説ブログ

軽貨物のトラブル対策は日報が鍵|証拠になる残し方

軽貨物ドライバーとして仕事をしていると、どれだけ気をつけていてもトラブルは突然起こります

  • 配達遅延のクレーム
  • 荷物破損の責任問題
  • 待機時間が「稼働していない」と言われる
  • 「そんな指示は出していない」と言われる

こうした場面で、最後に自分を守ってくれるのは「記憶」ではなく「記録」です。その記録こそが日報です。

本記事は、日常的な日報の書き方ではなく、 トラブルが起きた「その日」に自分を守るための記録の残し方を解説します。

※日報の義務・制度・基本的な書き方については、以下の記事で全体像を整理しています。
軽貨物 日報とは?義務・書き方・書かないリスクまで完全解説


目次


なぜ軽貨物ドライバーはトラブル時に不利になりやすいのか

軽貨物ドライバーの多くは、業務委託の個人事業主です。この立場には、次のような特徴があります。

  • 元請け・荷主の方が立場が強い
  • 契約内容が口頭・LINEベースになりやすい
  • 指示内容が曖昧なまま進むことがある

普段は問題なく回っていても、トラブルが起きた瞬間に力関係が一気に表面化します。

このときによくあるのが、「ちゃんとやっていた」「連絡はしていた」という主張です。

しかし、口頭の説明や記憶は証拠として弱いのが現実です。

第三者が見て判断する場面では、
「いつ」「どこで」「何が起き」「どう対応したのか」が客観的に残っているかどうかが重要になります。

ここで初めて、日報の価値がはっきりします。

※このように、指示や確認が曖昧なまま業務が進みやすい点も、軽貨物特有のリスクです。
なお、日報とあわせて法令上求められる点呼の義務や記録については、以下の記事で詳しく解説しています。
軽貨物ドライバーに点呼は必要?義務・やり方・確認項目を徹底解説


日報が「証拠」として役立つ具体的な場面

配達遅延・時間指定トラブル

渋滞や事故、天候不良で遅れることは珍しくありません。
このとき、

  • 何時頃に遅延が発生したか
  • いつ元請けへ連絡したか
  • 了承を得ていたか

これが日報に残っていれば、「連絡していない」「勝手に遅れた」扱いを避けられます。

荷物破損・誤配が起きた場合

破損や誤配は、誰にでも起こり得ます。
問題は初動対応がどうだったかです。

  • 発生時刻
  • 状況
  • 連絡先・対応内容

これが日報に残っていれば、「隠していた」「報告が遅かった」という評価を避けやすくなります。

待機・拘束時間の未払い問題

軽貨物では、「待機していたのに稼働扱いされない」というトラブルも少なくありません。

待機開始・終了時刻、理由が日報に残っていないと、
後から主張するのはかなり難しくなります。

急な指示変更・追加依頼

現場では、急な変更は日常茶飯事です。

  • 誰の指示だったのか
  • どの時点で変更されたのか

これを記録していないと、「そんな指示は出していない」と言われてしまうこともあります。


トラブル時の日報で必ず押さえる 4つのポイント (2)

トラブル時の日報で必ず押さえる4つのポイント

日報は、丁寧な文章を書く必要はありません。
大事なのは「第三者が読んで状況を追えるかどうか」です。

① 事実だけを書く

感情や評価は不要です。

  • ×「理不尽だった」
  • ○「〇時頃、〇〇の理由で遅延が発生」

② 時刻を必ず入れる

「いつ」が分からない記録は、証拠として弱くなります。
分単位でなくても構いません。

③ 誰に連絡したかを書く

元請け名・担当者名・連絡手段。
これだけで信頼性が一気に上がります。

④ 判断と指示を分ける

自分の判断か、指示通りかを分けて書くことで、
責任の所在が明確になります。


【記入例】トラブルがあった日の実用的な日報

15:20 〇〇エリアにて事故渋滞発生
15:30 配達遅延の可能性があるため、元請け担当〇〇様へ電話連絡
※配達遅延について了承を得た。写真あり。
15:35 到着遅延について了承を得る
16:10 現地到着、配達完了

このように、短文・時系列で十分です。
文章力より、「後から読んで状況が再現できるか」を優先してください。


これは逆効果|不利になる日報のNG例

  • 「忙しかった」
  • 「イライラした」
  • 「たぶん〇〇」
  • 時刻や連絡先が書かれていない

正直に書くことと、感情を書くことは別です。
日報は感想文ではありません。


日報は「考え方」が大切|書き方やテンプレはどう考える?

ここまで見てきたように、日報で大切なのは、 「きれいに書くこと」ではなく「あとから業務の状況を説明できること」です。

そのため、日報の書き方を必要以上に難しく考える必要はありません。 文章が上手かどうかよりも、事実が分かる形で残っているかが重要です。

最低限、日報には次のポイントが押さえられていれば十分です。

  • 業務の開始・終了時刻が分かる
  • どこで何をしていたかが時系列で追える
  • 連絡・指示・トラブルがあれば記録されている

これらを毎日ゼロから考えて書くのは大変ですが、 あらかじめ必要な項目が整理されたテンプレートを使えば、 記録漏れを防ぎながら、無理なく日報を続けられます。

具体的な記入項目や、そのまま使える日報テンプレート(PDF)については、 以下の記事で詳しく解説しています。

軽貨物の日報テンプレート最新版|2025年法改正に対応した書き方と記入例(PDF配布)

この記事で「考え方」を理解し、 テンプレート記事で「実際の書き方」を確認する。 この使い分けが、日報を無理なく続けるいちばんの近道です。


まとめ|日報は安全対策の強化により、記録の重要性が高まっています

2025年の制度改正により、軽貨物における日報(業務記録)は「作成して保存しておくこと」が強く求められるようになりました。
だからこそ日報は、ただの提出物ではなく、事故・クレーム・遅延・待機時間などのトラブルが起きたときに自分の立場を守るための記録として考えることが重要です。

  • 事実だけを書く(感情は入れない)
  • 時刻を入れる(いつ何が起きたか)
  • 誰に連絡したかを書く(担当者・連絡手段)
  • 判断と指示を分ける(自分判断か指示通りか)

完璧な文章は必要ありません。
短文でいいので、時系列で淡々と残す。これだけで日報の価値は一気に上がります。

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